2009年07月04日
フランス料理は、プディング、スフレ、ババロアなどをスイーツ
食べるのが主食の後になる果物、菓子、アイスクリームなどが「スイーツ」と呼ばれます。
お菓子のうち、ケーキやプリンなどといった甘いものを一般的に広くさしていうのが「スイーツ」という言葉です。
甘いデザート・お菓子を意味するイギリス英語である「sweet」が語源のカタカナ英語が「スイーツ」なのです。
「スイーツ」は、当初わが国では有名店のパティシエによる高級洋菓子などを意味しており、子供のお菓子と区別して、「大人が味わって食べるお菓子」という意味で使われる言葉でした。
スイーツは数年くらい前から女性雑誌を中心にはやり始めましたが、このとき一般に「スイーツ」という言葉が普及して、多くの日本の菓子メーカーもスイーツ・ブームに参入してきたのです。
「スイーツ」は甘いお菓子全般をさす言葉になり、お手軽スイーツとか、和風スイーツなどという使われかたをします。
話は変わりますが、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでは「デザート」という表現がわが国の「スイーツ」の意味で使われています。
一方、イギリス本国やイギリス連邦の諸国においては、「スイーツ」という言葉が広く一般的に使われています。
ただイギリスでは、「スイーツ」という言葉に、いくらか「下層階級、労働者階級のお菓子」という意味が加わることが多いといいます。
多くの方が、普通わが国で「スイーツ」といって思い浮かべるのは、ケーキとかアイスクリームなどだと思います。
「菓子職人が作る菓子のみをスイーツと呼ぶ」というのがフランス料理であり、これらは通常は「スイーツ」から外されます。
両者は別物と捉え、スイーツは「料理人が作る菓子」だけで、スフレ、プディング、ババロアなどが「スイーツ」だとするのがフランス料理なのです。
魚料理にコツがあるように、スイーツも作るのにコツがあるそうです。